「このままじゃ、私が倒れてしまう。」
母を介護しながら大豆ミート専門の惣菜屋を営んでいたとある女性。
介護と総菜屋の経営を両立しようと奮闘していましたが、体調を崩してしまったことで総菜屋は一旦休業することに。
しかし、休業してしまえばお客さんも離れてしまう。
「もしかしたら、このまま廃業かな。」そう諦めかけていました。
ある日の出来事があるまでは、、、
加速する大豆ミートの商品化
時代は変わり2015年。
持続可能な社会を目指して、2015年に国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が掲げられました。これにより環境保護や健康意識の観点から食肉を減らし、世界が植物由来にシフトし始める。
大豆ミートへの関心が一気に高まり出した瞬間です。
それからというもの、大手の食品メーカーや飲食店は次々と大豆ミートを商品化。その勢いは加熱するばかりです。
とはいえ、すべての企業が順調に研究開発できるわけではありません。
資源に恵まれている大手は、着実に研究をすすめていくことができますが、中小や個人の場合はビッグウェーブが訪れても、それらにかける資源が十分に確保できずに挑戦できないことがあります。
特に大豆ミートはまだ馴染みのない食材でした。
料理研究家でも独特の風味とクセに最初は戸惑うことがあります。大豆ミートの形状も様々で、どんな料理にどのタイプの大豆ミートが合うのか、大豆ミートをある程度は知っていないと使いこなせないからです。
中小企業の人材不足
せっかく大豆ミートブームがきているのだから、イチから大豆ミートを学んで商品化するよりも、商品開発は専門家に任せたほうが効率がいいし、実現性が高まることは明らか。
しかし、大豆ミートの専門家は少ない。まして、工場製品のレシピとなると家庭でのレシピと同じようにはいかないので、そこが難しいところ。
さらに、大手との差別化をするなら『食品添加物や保存料を使わない!』『全て有機食材を使用する!』などの個性を出す必要もある。となると、それなりの知識が必要となってきます。
そこで白羽の矢が立ったのが大豆ミートスペシャリストでした。
大豆ミートスペシャリストは、SDGsという世界からの期待に応えられるスキルを持った人材なのです。
介護をしながら、商品開発に関わった女性の話
冒頭にお話した、家族の介護のため仕事をセーブしていた女性が、その後どうなったのか。
女性は十数年前から大豆ミートの食べ方を追求し、一時は大豆ミート専門の惣菜屋を営んでいました。
家族が介護状態となってからも両立しながら続けていましたが、本人が体調を崩したことで惣菜屋の継続を断念し休業することに…。
それから数年後、SDGsという世界的な流れがやってきます。
大豆ミート事業をほとんどやっていなかった女性の元に、商品開発の話が舞い込んできたのでした。
廃業を考える一歩手前だったにも関わらずです。
大豆ミートを使った商品開発を急がれていた企業の担当者は、まさに藁をもすがる思い。わずかな手がかりからたどり着いたのが先ほどの女性でした。
女性はすでに大豆ミートの事業はほとんどしておらず、特に目立った発信をしていなかったのですが、他に大豆ミートを専門に扱う人がいなかったのです。企業の担当者はその女性に新商品のレシピ作成を依頼をすることにしたのです。
商品開発は成功し、その女性はその後も企業案件を次々に決めていったのでした。
そして現在。
2023年になった今も、大豆ミートの専門家が圧倒的に足りていません。
大豆ミートの特徴からすれば、今後もぐーんと需要が増えていくのはイメージしやすいですよね。
事実として、個人や中小企業だけでなく、大手企業からも相談があります。
今まで以上に個性的な大豆ミート商品が求められるでしょう。
そして、カレーのようにご当地大豆ミートが発売される将来がきっときます。
大豆ミートスペシャリストが担う役割はこれからも増えていきます。
今、あなたの力が求められているのです。
持続可能な社会を実現するためにも、私たちと一緒に大豆ミートスペシャリストを目指していきましょう。