突然ですが、大豆ミートを「見たこと」「食べたこと」はありますか?
大豆ミートは代替肉やフェイクミートとも呼ばれ、スーパーやコンビニでも目にする機会が増えてきました。なので、食べたことはなくても、見かけたり名前は聞いたことがあるのではないでしょうか?
とはいえ、馴染みが薄い方からしたら、ホンモノのお肉があるのに「なぜ大豆ミートなの?」と不思議に思うかもしれません。
それもそのはず。
大豆ミートが注目されるようになったのは、つい最近のことなんです。
大豆ミートが大注目されている5つのワケ
では、なぜ大豆ミートが注目されているのでしょう?
大豆ミートが注目されているワケは、主に5つあります。
①健康的な食品として注目
大豆ミートは大豆から作られているので、動物性の肉製品と比べて健康によいと言われています。
コレステロールの上昇を抑え、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富なところが特徴です。
②ベジタリアンやビーガンに人気
日本ではベジタリアンやビーガンになじみが薄いのですが、2018年時点で菜食を実践している人は6億人以上。さらに毎年1%近く増え続けています。ベジタリアンやビーガンの方々にとって肉製品の代替品として使えるため、需要がグングン高まっています。
③子どもからも美味しいと絶賛!ママも安心
大豆ミートはベジタリアンやビーガンだけに必要とされているワケではありません。
調理方法はひと手間かかりますが、味や食感が肉製品に近く、お肉と同じようなメニューが作れます。なので、一般的な食事をとっている子どもからも人気が高まっています。
④生産性の高さでお財布にも優しい
牛肉も豚肉も、当たり前ですが餌を与えて飼育する必要があります。なので、どうしてもコスト高に。
その点、大豆は餌代の必要はありませんし、収穫までの期間も短く生産性が高いのが特徴。
今後、供給量が増えることで、もっともっとお財布にも優しい食材になっていきます。
⑤お財布だけでなく、地球にも優しい
大豆ミートはお肉と比べて二酸化炭素の排出量が少なく、お水の消費量も少ないため、地球環境にも優しいことで注目されています。
さらに、お肉に比べて消費期限も長く保存が効くタイプが多いのでフードロスの削減にも貢献しています。
このように大豆ミートは地球にもお財布にも優しく、それでいて美味しい食材として年々ニーズが高まってきているのです。
ですが、ここで大きな問題が…。
大豆ミートを扱う専門家が足りていない
そうなんです。
大豆ミートの需要に対して、大豆ミートを扱う専門家が圧倒的に足りていないのです。
ここで大豆ミートに魅せられた“ある女性”のお話をさせてください。
その女性は10年前に大豆ミートに魅せられ、勢いで大豆ミート専門の惣菜屋を開業しました。その女性は「調理師」でもなく「専門家」でもないただの「主婦」でした。
資格も知識も経験もない女性は、そこから手探りの試行錯誤をはじめます。今でこそ需要が高まってきていますが、当時は大豆ミートの情報を集めようとしても書籍もなく、ネット検索してもほとんど情報がない状態でした。
正直、経営状況がかなり苦しい時も。。
それでも諦めずに手探りで大豆ミートの美味しい食べ方を追求していきます。
すると…
その女性のもとに企業からのレシピ開発など、次々とお仕事が舞い込むようになったのです。
時代の移り変わりとともに環境問題への関心が高まり、多くの食品メーカーが大豆ミートの商品開発に乗り出してきたのでした。大豆ミートが脚光を浴び、メーカーも注目していたのですが「大豆ミートの専門家」が不足していたことで、その女性に声がかかったのです。
それも、まったくの素人からスタートした普通の主婦だったにも関わらずです。
今でも大豆ミートの専門家はほとんどおらず、書籍も数冊しか発行されていません。10年前と今では需要が拡大しているにも関わらず、大豆ミートを扱える専門家が圧倒的に足りていないのです。
そして、需要はこれからも拡大し続けていきます。
大豆ミートはサスティナブルな取り組み
日本ではまだ馴染みがなくても、大豆ミートの需要は増え続けています。
それは持続可能な社会を作るために、環境問題や食糧問題に真剣に取り組もうとしている企業が大豆ミートに注目しているからです。
しかし、何度も言いますが専門家が圧倒的に足りていません。
今、多様化する食生活を支える大豆ミートの専門家が求められています。さきほど紹介した女性は、開業してから経営に苦労してきました。しかし、今では専門家として企業からレシピ作成や商品開発の依頼を受けるようになっています。
サスティナブルな取り組みは企業だけではありません。個人レベルでも考えていく必要に迫られています。
環境問題や食糧問題という大きな課題では自分ごととして捉えにくいかもしれませんが、まずは一人ひとりが健康で暮らせることを意識することが、やがて社会全体に影響をもたらすことに繋がるのです。
大豆ミートなら、個人の健康問題や社会全体で取り組む環境問題や食料問題の解決に寄与することができる。
そう、私は考えています。
なので、一人でも多くの大豆ミートの専門家である『大豆ミート料理研究家』の活躍が急がれます。
とはいえ、大豆ミートのお仕事ってどんな事をするのか、よくわからないですよね。
実際に行っているお仕事についてご紹介させていただきます。
大豆ミート料理研究家のお仕事
大豆ミートの料理研究家の主な仕事内容は、テレビや料理本、雑誌や情報誌で、大豆ミート料理のレシピを発信することです。
他にも料理教室を開催したり、飲食店や企業のメニュー、商品づくりのアドバイスをすることもありますし、学校給食として市町に提案することも。
このように、時代に求められている食材ということで、エスカレーターに乗っているような感覚でお仕事がスッとスムーズに進んでいきます。
そして、繰り返しになりますが大豆ミートの専門家が圧倒的に足りていません。
なので大豆ミートの専門家を育成するトレーナーも必要になってきます。2024年までに「大豆ミートスペシャリスト」を民間資格にする取組みもはじめていますので、次の専門家を育成する“先生”として活躍することも可能になります。
大豆ミートの専門家として、あなたの力が求められています。
ぜひ、あなたの力を貸してください。