大豆たんぱくを主原料として、お肉のように似せてつくられた、大豆加工食品です。大豆肉とも言われています。

代替肉、プラントベース食の代表です。

JAS規格において『アミノ酸スコアが100である大豆原料を使って、肉様の特徴を有するように加工すること。大豆たん白質含有率が10 %以上であること』と定められています。

サスティナブルな社会を目指す大豆ミート

ここ数年、大豆ミートの需要が高まってきた背景には、2015年の国連サミットで掲げられたSDGs(持続可能な開発目標)により、環境保護や健康意識の観点から食肉を減らし植物由来にシフトする動きが始まったからです。


国内でもこの動きを受けて、大豆ミートの商品化が一気に加速してまいりました。

国際社会の一員としてサスティナブルな取り組みを推進していくこと、また、健康的な暮らしの基礎を築くうえでも、今後ますます大豆ミートの消費が増えていくと予想されます。

栄養

大豆ミート

大豆ミートは大豆を主原料として作られています。製造過程で脂質は減りますが、それ以外は、ほぼ大豆の栄養をそのまま摂ることができます。

日本人には馴染みの大豆ですが、スーパーフードとして世界中で大豆や大豆加工品が注目されています。

大豆の栄養素について詳しくみていきましょう。

たんぱく質

たんぱく質といえば、お肉やお魚を想像する人も多いかもしれませんが、大豆も負けていません。この表をみたら、驚く人もいるかもしれませんね。

牛サーロイン豚ロース鶏ささみカツオ(春獲り)大豆
22.0g
22.7g
  
24.6g
25.8g
  

33.8g
   
出典:日本食品標準成分表(八訂) 可食部100gあたりの成分値

お肉やお魚のなかでもトップクラスを表記しました。それと比較しても大豆のたんぱく質の含有量が多いことがわかります。

たんぱく質はたくさんのアミノ酸がつながったものです。人の身体の材料となるのは20種類のアミノ酸です。20種類のアミノ酸のうち9種類のアミノ酸は、身体の中で作り出すことがでず「必須アミノ酸」呼ばれています。この必須アミノ酸がどれくらい満たされているかを示す指標に「アミノ酸スコア」がありますが、大豆はこの数値が満点の100で良質なたんぱく質です。

たんぱく質は、筋肉、骨格、臓器、皮膚、爪、髪の毛、血液など目に見える組織から、ホルモン、酵素、麺器物資などの目に見えない成分まで、身体をつくる材料の根幹を担っています。

また、たんぱく質は身体を動かすエネルギー源になる栄養素で、1g当たり4kcalのエネルギーを生み出す、エネルギー産生栄養素です。

さらに注目すべきは、大豆たんぱくの特性です。お肉のたんぱく質は摂取と同時に運動をすることで強い筋肉を作ると言われていますが、大豆のたんぱく質は強い筋肉ではないけど、摂取するだけで、筋肉の低下を防いでくれることが解ってきました。寝たきり等で活動量が極力減った人達を対象に行った調査で、大豆たんぱくを摂っている人たちは、筋肉量が減少しなかったとの結果が報告されています。

マッチョな体はいらないけれど、引き締まったメリハリボデイのためには、大豆たんぱくが有効なのかもしれません。

食物繊維

大豆はお肉やお魚にはない食物繊維も豊富に含んでいます。

食物繊維は「第6の栄養素」とも言われておりますが、まだ定義が確定されていません。日本では「人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体」という考え方が一般的に受け入れられています。栄養成分的には炭水化物に含まれます。

食物繊維には水に溶ける不溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維の2種類があります。

不溶性食物繊維の食物繊維は、水分を吸収して便のかさを増し、腸を刺激して動きを活発にして、排便を促します。

水溶性食物繊維は、腸からの糖質やコレステロールの吸収をゆるやかにします。そのため、食後血糖値の急激な上昇を抑え、糖尿病の予防に有効です。また、コレステロールを排出することで、高血圧、脂質異常症、動脈硬化の予防にもなります。

食物繊維は善玉菌の餌になります。不足すると、腸内環境が悪くなり、便秘だけでなく大腸がんの危険性が高まります。免疫機能も腸内環境が影響しますので、必要量を摂りたいところですが、日本人の多くが不足しているため、積極的に摂りたい成分です。

大豆には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方が豊富に含まれています。

ちなみに、大豆をそのまま原料につかう大豆ミートには食物繊維が豊富ですが、同じ大豆加工品である豆腐は食物繊維を副産物のおからに持っていかれちゃうので、食物繊維が含まれていません。

ビタミンB群

ビタミンは5大栄養素のひとつで、身体の機能を維持、調整するために欠かせない大切な栄養素です。基本的に体内で合成されないので、食べ物から摂取する必要があります。大豆はビタミンB群を多く含んでいます。

ビタミンB1
体内で糖質を代謝しエネルギーを作りだすのを助けします。神経の働きを正常に保つ働きもあります。不足すると疲れやすくなったり、イライラの原因となります。慢性的に不足すると脚気になります。

ナイアシン
糖質、脂質からエネルギーに変換するのに重要な働きをします。ナイアシンはメンタルにも大きな影響を与えます。神経伝達物質の一つで精神を安定させるといわれているセロトニンは、ナイアシンと同じ必須アミノ酸のトリプトファンから生成されます。トリプトファンはナイアシンの生成に優先して使われてしまうため、ナイアシンが不足するとセロトニンが生成されなくなってしまいます。心の健康を保つためにも、ナイアシンの摂取が重要です。

ビタミンB6
ビタミンB6は、アミノ酸をたんぱく質に再合成を手助けする補酵素として働きます。たんぱく質をエネルギーに変えたり、筋肉や血液などをつくる際のサポートをします。疲労を回復したり、脳・神経・皮ふなどを健康に保つビタミンです。不足すると、痙攣、脂漏性皮膚炎、舌炎、口角炎、脳波異常、などが起こる可能性があります。たんぱく質を大豆から摂ると、効率よく筋肉を作ってくれるのです。

葉酸
ビタミンB12とともに赤血球の生産を助けるビタミンです。また、たんぱく質、細胞を作るための重要な役割もします。特に胎児にとっては重要な栄養成分で、妊婦が葉酸を十分に摂取することで、胎児の先天異常である神経管閉鎖障害のリスクを減らすことができます。妊婦さんにも大豆はお勧め食品です。

ビオチン
糖質、脂質、たんぱく質の代謝の過程で、酵素の働きを助ける補酵素としての役割も担っています。また、皮膚や粘膜の維持、爪や髪の健康に深く関わっているビタミンで、不足するとアトピー性皮膚炎や脱毛などの皮膚症状や食欲不振、うつなどの症状が現れます。

カリウム

カリウムは、ナトリウムと効力して細胞液の浸透圧を一定に保ち体内の水分の調整をすること、筋肉でエネルギーを作るのをサポートすること、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを妨げ排出する働きがあります。ナトリウムが血液中で増えると高血が高くなります。カリウムはナトリウムを排出するので、大豆を食べると高血圧症の予防になります。

ただし、腎臓の機能が弱っている人は、カリウムの調整が必要です。主治医に相談しながら食べてください。

カルシウム

骨や歯を作る、神経の興奮を和らげる、心臓を規則正しく拍動させるサポートをする、細胞分裂を促進する、血液の凝固を早める、体液・血液のpHを調整するなど、さまざまな働きがあります。慢性的に不足しているので、積極的に食べることが必要です。特に成長期のにはカルシウムを多く含んだ食事を意識して食べさせましょう。

加工商品には「リン酸類」が多用されています。リンとカルシウムは常にバランスを取りながら存在していますが、加工食品を摂りすぎると、血液中のバランスをとるために骨からカルシウムが血液中に溶け出してしまい、骨がもろくなりやすい状態になります。子どもにはリン酸類を多く含む食品はなるべく避けるようにしたいですね。

マグネシウム

体内で酵素の働きをサポートします。筋肉を増やす、筋肉の収縮、血液の拡張、神経の興奮の抑制などを助けます。カルシウムやリンとともに骨や歯を作る材料になります。マグネシウムとカルシウムは1:2の割合で摂取すのが望ましいとされています。日本人は慢性的にマグネシウムが不足しています。熱中症予防にも効果がありますので、意識して摂るようにしましょう。

注目したい機能性成分

大豆ミート

病院の先生や専門家が、健康維持のために「大豆を食べましょう!」という理由は栄養面だけではありません。健康の維持、増進に欠かせない機能的に効果が期待できる「機能性成分」が豊富に含まれているからです。

機能性成分は、健康を維持したり、抗酸化性や発がん性物質等の有害物質の作用を緩和するなど、近年の研究で注目されています。

レシチン

脳の働きをサポートする不飽和脂肪酸の一種で、コレステロールの代謝の改善や心血管疾患のリスクを低減する可能性があるとされています。また、レシチンに含まれるリン脂質は脳細胞の構成成分で、アセチルコリンを生成し、脳の機能をサポートするのに役立ちます。詳細なメカニズムや確定的な効果についてはまだ解明されていませんが、一部の研究では、レシチンが認知機能を改善する助けになると示唆されています。

不足すると集中力が欠けたり、イライラの原因になります。

サポニン

免疫機能をつかさどるリンパ球の1種であるナチュラルキラー細胞を活性化し、ウイルスや細菌から体を守ります。サポニンは免疫力をアップする働きがあるので、インフルエンザや風邪などひきにくくなります。

また、抗酸化作用もあります。これは、体内の活性酸素を中和し、細胞への酸化ストレスを軽減する助けになります。酸化ストレスは細胞や組織の老化や慢性疾患の原因となる可能性があるため、抗酸化作用は健康をサポートする上で重要となります。

イソフラボン

大豆イソフラボンはよく耳にするのではないでしょうか。女性ホルモンと似た働きをすることから、女性ホルモンの分泌が急激に減少する更年期の、さまざまな症状の緩和に期待されています。

それ以外にも、骨形成に関与するカルシウムの吸収を促進する効果があり、骨細胞の活性化や骨密度の維持に寄与し、骨粗鬆症のリスクを減らすと考えられています。また、イソフラボンを、2ヶ月間摂取すると、「悪玉コレステロール」(LDL)が低下したという研究結果もあります。

脱脂大豆と丸大豆

大豆ミート

実は大豆ミートには2種類あります。①脱脂大豆からいくつかの工程を経た大豆たんぱくから作られる大豆ミートと②丸大豆から作られる大豆ミートです。市場に出回っているほとんどが脱脂大豆からつくられた大豆ミートです。

大豆ミート工程

株式会社エヌ・ディー・シー公式サイトより引用

脱脂大豆

脱脂大豆は大豆から大豆油を抽出した後の副産物です。醤油の原料にもなっています。大豆を余すことなく活用しようとする、日本人の知恵から生まれた大豆ミートですが、丸大豆から脂質や食物繊維などが除去する工程を経て作られるため、たんぱく質以外の栄養素が損なわれることがあります。

丸大豆

丸大豆から作られた大豆ミートは、食物繊維やミネラル、ビタミン類がそのまま残り、大豆ミート特有の匂いがなく香ばしくて大豆の味わいを堪能できますが、反面、製造にはコストがかかるため、値段が高めとなっています。

『DAIZUYA 豆のの』の大豆ミートは丸大豆から作った大豆ミートです。

美容と健康に大豆ミート

大豆ミート

大豆ミートは美容と健康に嬉しい作用があります。

美容効果

肌の調子を整える
女性ホルモンは美肌に影響するホルモンですが、大豆に含まれているイソフラボンは腸内細菌によって女性ホルモンのエストロゲンに似た「エクオール」に変換。 また、大豆に含まれるビタミンEは血行を促進し新陳代謝を活発化させ、肌のハリを保ち、クスミ予防に効果を発揮します。

大豆ミートはビューティーパワーを高めます。

腸内環境を整える
美容への意識が高い人の常識となった「腸活」。 便秘になると、腐敗物質が腸内で増えて、くすみや吹き出物など肌トラブルの原因にもなります。また、脂肪の吸収を抑えたり代謝を活発にする「短鎖脂肪酸」を増やすためにも腸内環境を整えるのは必須です。 腸活の基本は食物繊維。大豆ミートは食物繊維が豊富です。

薄毛や髪のパサツキを改善
サラサラ、ツヤツヤの髪は大豆ミートで作れるんです。

理由その① 髪の成長を促すタンパク質が豊富
理由その② 頭皮の新陳代謝を促し、健康的な髪を作るビタミンB6が豊富
理由その③ 血行を良くして、頭皮に酸素と栄養が行きわたりやすくするビタミンEが豊富
理由その④ 抜け毛の予防に関与するイソフラボンが豊富。

美髪を目指すなら大豆ミートを食べましょう。

ダイエット
ボリューミーな食事を摂りながら痩せるダイエット飯。それが大豆ミートです。 大豆ミートのカロリーはお肉と比べて超ヘルシー。コレステロールもゼロ!脂質が少ないので、ボリュームのあるメニューでも安心。 大豆ミートは代謝を上げて痩せやすい体にするから、食べながらでも変化を実感できますよ。

大豆には痩せたい思いをかなえる効果がいっぱいです。

主な理由7つ
①腹持ちが良い
②脂肪燃焼効果
③便秘解消・整腸作用
④基礎代謝の向上
⑤むくみ解消
⑥コレステロールフリー
⑦血糖値の上昇抑制
大豆ミートなら、無理なく自然に痩せることがきっと叶うはず。

アンチエイジング効果
大豆ミートを食べて若返り! 大豆に含まれるビタミンEは血行を促進し、新陳代謝を活発化させ、大豆たんぱくは、肌などの細胞を形づくる役割があります。 さらに、大豆イソフラボンは若返りホルモンと呼ばれているエストロゲンに似た作用があり、抗酸化作用に優れて、肌や髪のうるおいをキープと、アンチエンジングには大豆ミートが欠かせません。

健康効果

食の欧米化に伴い増加している生活習慣病。 逆に欧米では、大豆食品が病気のリスクを低減するとのことで注目されています。 食事のボリュームが落とせない、食習慣の改善が難しいなら大豆ミートを活用しませんか?大豆の研究が進んで健康効果が次々と報告されています。

心臓病予防
日本の厚生労働省にあたるアメリカの食品医薬品局(FDA)が、「大豆たんぱくが心疾患のリスクを低減させることを表示してもよい」と正式に認めたことで、大豆が心疾患の予防すると世界中で注目されるようになりました。 大豆をよく食べる地域の人たちは、心疾患が少ないことも調査で判明しています。

動脈硬化の予防
心筋梗塞や脳梗塞の原因となる動脈硬化症は、血管が固くなったりコレステロールが血管の壁に付着して起こります。大豆は血管をしなやかにしたり、付着したコレステロールを柔らかくします。 血圧や血糖値が高い人は動脈硬化が進みやすいので、大豆ミートはおすすめです。

糖尿病予防
大豆に含まれるイソフラボンやオリゴ糖などの成分が、細胞のインスリン受容体の活性を高める働きがあります。そのため大豆を摂取することで、体内のインスリンの効果を高めることができ、血糖値のコントロールが向上します。

アメリカのマサチューセッツ大学が「大豆は糖尿病のリスクを低下される」という研究報告を発表しました。 インスリンの感受性が活性化するのに役立つとのことで、実際、血糖値が下がったことを確認できたそうです。 コレステロールフリーなのもいいですね。合併症の予防にも効果を発揮します。

脂質異常症の予防
大豆に含まれる食物繊維はコレステロールの吸収を抑制し排出を促進する効果がありまず。また、大豆に含まれる不飽和脂肪酸がコレステロールと中性脂肪の低下に貢献します。 とかく女性は更年期を迎えるとコレステロールや中性脂肪の値が上がりやすくなります。上手に取り入れないですね。

高血圧症
血管が固くなったり細くなったりすると心臓は高い圧力をかけて血液をお送りだすため、高血圧の状態が続きます。 大豆のタンパク質が血管を補強したり、血管を詰まらせる悪玉コレステロールの増加を防ぎます。さらに、豊富なカリウムが血液中のナトリウムを排出します。血液中にナトリウムが増えると濃度を薄めようと水分を蓄えるので、血液量が増加するのです。血管の中がパンパンになると血圧が上がっていきますがカリウムがいい感じでナトリウムの調整に一役買ってくれるのです。他にもカルシウムや食物繊維に血圧を下げる効果があります。

離乳食~介護食まで

大豆ミート

大豆ミートは離乳食中期から使うことができます。また、高齢になり咀嚼が落ちてお肉やお魚が食べづらくなってきても、大豆ミートなら固さ調整が簡単にできるので、たんぱく質もしっかりキープ。

赤ちゃんから高齢者まで、大豆ミートは健やかな暮らしの基礎づくりを担ってくれます。あらゆるシーンで大豆ミートは活用できます。

子どもこそ大豆ミート

子供に大豆ミートを勧める理由は、
・骨や筋肉が丈夫になる
・栄養バランスが良くなる
・腸内環境がよくなる
・集中力が高まる
・抵抗力が付く
・大好きなメニューが作れる
などメリットだらけだからです。偏食が心配なお子さんにも、大豆ミートが補ってくれます。ハンバーグやミートソース、カレーなどお子さんの大好きなメニューが作れます。いっぱい食べていっぱい成長してほしいですね。

成長期の子供に優れたタンパク源
大豆ミートは子供の成長に欠かせないたんぱく質が豊富です。骨や筋肉をはじめ様々な臓器、組織を作っているのがタンパク質です。子供に大きく育ってほしいと願う親の気持ちに応えてくれます。大豆ミートならお子さんの大好きなメニューが沢山作れます。

頭の回転をよくするレシチン
大豆を食べると成績が上がる!? 大豆に含まれるレシチンという成分が記憶力を高める脳の神経をサポート。集中力や思考力アップにも作用します。 普段から大豆ミートを食べさせるこおことで、食事の面からお子さんの成績向上をサポートできますね。学習塾のサイトを見ていると、「大豆を食べよう!」の文字がみうけられますよ。

子供の便秘に大豆オリゴ糖
子どもの「イライラしてる」「集中力がない」「学校がきらい」の症状は、便秘のせいかもしれません。 食生活の変化や運動不足で、子どもの約5割が便秘といわれているいます。特に野菜不足による腸内環境の悪化が原因となる便秘が多いです。大豆ミートにはビフィズス菌のエサになるオリゴ糖が含まれています。腸内でビフィズス菌が増えると便秘の解消に繋がりますよ。 それに大豆ミートなら子供の好きなレシピも充実しているので、野菜嫌いでも大丈夫です。大豆ミートで美味しく子供の腸活していきましょう。

体の調子を整えるミネラル
お子さんの偏食に頭を悩ますお母様も多いでしょう。一番心配なのは栄養バランスの偏りが成長の妨げになることです。 大豆はたんぱく質の他に、食物繊維やミネラル、ビタミン類が豊富です。様々な代謝を助けてくれるので、心と体のバランスが整います。

大豆カルシウムで歯や骨を丈夫に
子供の成長に欠かせないカルシウムですが、カルシウム吸収率ってご存知ですか?大豆のカルシウムは乳製品に次いで体内での吸収率が高いんです。 つまり大豆を食べると、効率よくカルシウムが補給できるということ。さらに吸収をサポートするミネラルが豊富なので、お子さんには大豆製品必須です。

シニア世代にもっと大豆ミートを

シニア世代こそ大豆ミートを活用したいです。高齢になると、どうしても食が細くなりがちです。それに伴って心配なのが栄養問題。 特に不足がちになるたんぱく質と、機能低下による便秘の解消に役立つ食物繊維が豊富に含まれています。大豆ミートはお肉のような筋がないので、噛む力が弱くなっても食べやすいです。

高たんぱく質
大豆のたんぱく質は筋肉を作りやすいんです。 強い筋肉を作るにはお肉のたんぱく質がいいかもしれないけど、大豆のたんぱく質は筋トレしなくても筋肉に変わりやすいところが凄い!寝たきりの人に大豆食品を積極的に食べてもらう実験で、筋肉量が落ちなかった研究報告があります。たんぱく質は様々な臓器の機能維持にも欠かせません。大豆ミートを食べて筋肉や各機能の低下を予防しましょう。

食物繊維が豊富
高齢者の多くが便秘症で投薬を受けています。高齢になると、運動量も筋肉量も減ってくるので便秘になりやすいのですが。意外と食物繊維が豊富な野菜は高齢者には食べづらいので不足ぎみになることも原因のひとつです。 大豆ミートは食物繊維がたっぷり入っていて、しかも噛む力が弱っていても食べやすい。介護食に積極的に使いたいですね。

固さを調整しやすい
大豆ミートは固さ調整が簡単なので、噛む力が弱くなっても、飲み込みに不安があっても、機能の変化に合せることができます。介護食もきざみ食~ペースト食まで、手間なく作れるのも嬉しいです。最近お肉が噛みづらいと感じたら、大豆ミートの出番です。

大豆の栄養がそのまま摂れる
大豆は高たんぱく食品で食物繊維も豊富です。どちらも高齢者が不足しがちな栄養素がしっかり含まれています。大豆といえば、豆腐や納豆がお馴染みですが、豆腐は食物繊維が入ってないし、納豆は意外と高齢者には食べにくいんです。 大豆ミートなら、大豆の栄養をそのままいただくことができます。お肉やお魚より食べやいのがいいですね。

大豆スムージーも作れる
大豆ミートでドリンクも作れちゃいます。高齢者こそ積極的に食べたい大豆製品ですが、嚥下機能が落ちても摂りやすいのが大豆ミートのドリンクです。 きな粉ドリンクは粉っぽくて高齢者には飲みづらく誤嚥の心配があるし、豆乳では食物繊維がもの足りない・・・。その点、大豆ミートがカバーします。飲む点滴といわれる甘酒と合わせると飽きずに飲むことができます。水分と栄養の補給に大豆スムージーは、かなりおすすめです。


まとめ

様々な視点から、大豆ミートについてお伝えしました。地球環境や動物愛護の観点から、動物性から植物性に移行する動きが活発となってきており、大豆ミートへの関心も高まっていますが、大豆は古来から日本人の食文化をずっと支えてきました。

日本人の食への探究心により、様々な加工品が生まれ、重要なたんぱく源として、上手に活用してきたのです。

大豆ミートも以前から、一部の地域や人たちに食べられていました。戦後、食の欧米化が進み肉を食べる機会が増えましたが、長年培われてきた大豆食に回帰していくきっかけが、最近の大豆ミートブームなのではないでしょうか。

大豆は私たち日本人の身体に馴染んでいます。「大豆ミートが食べたい!」と思うのは、身体の中からのメッセージかもしれません。